トイレが流れっぱなしで水道代が増加！レバーの問題を解決する方法

トイレのレバーが故障し、水が止まらない…そんな症状で困っていませんか？

流れっぱなしの状態は水道代の増加を引き起こすだけでなく、日々の生活にも支障をきたします。

この記事では水道設備業16年以上、水道メンテナンス業10年以上の筆者が、初期対応から原因特定、自力修理のポイントを解説しトイレトラブルを解決へと導きます。

この記事を参考にして、水道代の無駄を削減し平穏な日常を取り戻しましょう。

トイレの修理業者選びに悩んだらこちらを参考にしてください。
トイレ詰まり修理業者の選び方完全ガイド｜安くて信頼できる業者とは

トイレレバー不良で流れっぱなしに！水道代の増加を防ぐ初期対応

・止水栓を閉める

・水道の元バルブを閉める

止水栓を閉める

トイレからの水漏れを発見した場合、迅速な対応が求められます。

止水栓を閉めることで、直ちにトイレへの水の供給を遮断することが可能です。

止水栓はトイレの近く、通常は床か壁から出ている配管に取り付けられており、ねじを右に回すだけで簡単に閉じることができます。

この簡単な操作だけで、水の浪費を防ぎ、水道代の無駄遣いを最小限に抑えることができるため、知っておくべき重要な知識です。

水道の元バルブを閉める

止水栓の操作だけで問題が解決しない場合、または止水栓が破損している場合には、家全体の水供給を制御する元バルブを閉める手段があります。

元バルブは、通常家の外に設置されており、このバルブを閉じることで全ての水の流れを止めることができます。

これにより、トイレだけでなく他の水漏れのリスクも同時に防ぐことができ、大きな水害を未然に防ぐことが可能です。

ただし、この操作を行う際は、家族全員に水の使用を一時停止するよう伝えることが重要です。

水道メーターの設置位置は、こちらを参考にしてください。
『【重要！】水道メーターの場所を確認して閉め方を知っておく』

トイレが流れっぱなしになる主な3つの原因

・原因①｜トイレのレバー不良

・原因②｜ボールタップの不良

・原因③｜フロート弁の不良

原因①｜トイレのレバー不良

トイレのレバーは、使用頻度が高いため故障が起こりやすい部分です。

レバーの接続部が外れていたり破損していたりすると、水がタンクから便器に流れ続け、流れっぱなしの状態になることがあります。

この問題を解決するためには、レバーの調整を行うか、破損した部品を新しいものに交換する必要があります。

レバーの交換は基本的なDIYスキルと適切な工具があれば自宅で行うことができ、工具もホームセンターなどで容易に入手可能です。

原因②｜ボールタップの不良

ボールタップは、トイレのタンク内の水位が高くなると、水の補給を停止する役割を担う部品です。

この部品が正しく機能しないと水位が適切に管理されず、水が溢れ続けることになります。

例えば、ボールタップがタンクの内部でなにかに引っかかったり、ごみが嚙んで調整が狂ってしまったりすると不具合が生じます。

この場合、タンク内部を確認しボールタップの動作を確認し、不具合があれば新しいボールタップに交換することで問題は解決します。

交換作業も比較的簡単で、専門知識がなくてもインターネットの情報を参考にしながら行えます。

原因③｜フロート弁の不良

フロート弁の故障もトイレの流れっぱなしの一因となります。

フロート弁は、タンクに水を溜めたり流したりする役割を担っています。

この弁が適切に閉じない場合、タンクに水がたまらず便器に流れっはしになり、の流出が止まりません。

フロート弁の問題は、部品の交換で解決できます。

専門業者に依頼することも一つの解決策ですが、自分で行うことも可能です。

トイレの流れっぱなしになってしまったとき水道代を抑える方法

・DIYで部品を交換する

・バケツに水を溜めて流す

・専門業者に修理依頼する

DIYで部品を交換する

トイレの故障が部品の不具合によるものである場合、自分でDIY修理を行うことがコストを抑える方法の一つです。

例えば、レバーの故障やボールタップ、フロート弁の不具合は、適切な交換部品を購入し基本的な工具を使用してご自身での交換が可能です。

インターネット上には多くのガイドや動画でのチュートリアルがあり、それらを参考にすることで正確な手順を学ぶことができます。

DIY修理は、修理業者に依頼するよりも費用が安く抑えられ、同時に家庭内での緊急対応能力を向上できます。

バケツに水を溜めて流す

トイレの流れっぱなしを一時的に解決する方法として、バケツに貯めた水を使用してトイレを流す方法があります。

トイレタンクへの補給を停止させ、ご自身でバケツで流し水道代を直接的に節約します。

お風呂の浴槽にためた残り湯を使うと、さらに水道代の節約になりますよ。

専門業者に修理依頼する

自分での修理が困難な場合や問題が複雑である場合には、専門の業者に依頼するのが最良の選択です。

専門業者は、トイレの構造や水道設備に精通しており、効率的かつ確実に問題を解決できます。

業者選びでは、実績と評価が高い業者を選ぶことが重要で、事前に複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討することが望ましいです。

また、修理後のフォローアップサービスや保証が提供されるかどうかも、業者選定の重要な要素となります。

トイレが流れっ放しになったときどのように専門業者に依頼するか

・口コミや評判を参考にする

・複数業者から見積もりをもらう

・費用相場を把握する

口コミや評判を参考にする

適切な修理業者を選ぶ際には、インターネットの口コミや地元の評判を確認することが有効です。

これにより、過去の顧客の経験から業者の信頼性やサービスの質を事前に把握することができます。

良い評価が多い業者は、一般的に信頼性が高く、満足のいくサービスを期待できるため、安心して依頼することができます。

複数業者から見積もりをもらう

複数の修理業者に見積もりを依頼し、それぞれの提案と費用を比較すると、最もコスト効率の良い業者を選ぶことができます。

見積もりを取る際は、修理の範囲、必要な部品、予想される金額など詳細を明確に確認しましょう。

これにより、隠れた追加料金に驚くことなく、予算内での修理が可能となります。

費用相場を把握する

修理費用の相場を理解することは、過剰請求を避け、適正価格でサービスを受けるために重要です。

地域によっても異なるため、インターネットや地元の水道業者から情報を収集し、相場感をつかむようにしてください。

この情報をもとに業者と交渉することで、適切な価格で必要なサービスを受けることができます。

これらの手順を踏むことでトイレの問題を効果的に解決し、不必要な高い水道代の発生を予防できます。

トイレレバー不良で流れっ放しになってしまったときの水道代

・トイレを1回流すとかかる水道代

・流れっぱなしの状態での水道代はいくら増加するのか

・トイレレバー不良で流れっぱなしで水道代が増加しないために

トイレを1回流すとかかる水道代

一般的に、トイレを1回流すと約6リットルの水が使用されますが、この量は地域や各家庭の水道料金によって異なる場合があります。

たとえば、ある地域では1リットルあたり約0.24円が水道料金とされている場合、トイレの大1回の使用で約1.9円の水道代がかかります。

トイレを1回流す水の量は、大が8リットル、小が6リットルくらいとされています。

流れっぱなしの状態での水道代はいくら増加するのか

一般の家庭では、1分間に約12リットルの水が流れ、1時間では720リットルとなります。

これを東京都の水道料金で計算すると、水漏れを1ヶ月放置した場合183,332円もの水道料金がかかります。

一般的な家庭での1ヶ月の水道料金は、4,100円程度なので約44倍です。

水漏れによって増額した分の水道料金は、水道局へ申請すると減免してもらえますが、水漏れしているのを分かっていて放置した場合は対象外になってしまうため注意してください。

トイレの水が流れっぱなしになっているのを発見した際には、すぐに初期対応を行ない適切な対処をするようにしましょう。

トイレレバー不良で流れっぱなしで水道代が増加しないために

トイレのレバーが不良になり流れっぱなしになってしまった場合は、すぐに対処を行うことが重要です。

初期対応として、止水栓を閉める、水道の元バルブを閉めるといった緊急措置を講じることができます。

その後、部品の交換や修理を自分で行うか、信頼できる専門業者に依頼するようにしましょう。

年に一度の点検を実施し、レバーの動きがスムーズか、部品に破損がないかなど確認を行うと大きなトラブルを未然に防げます。

トイレは日々使用する非常に重要な設備ですから、適切なメンテナンスを行ない快適な生活をおくれるようにしましょう。