トイレが突然詰まったとき、100円ショップのすっぽんで詰まりが解消できたら、経済的にいいなと思いますよね。
「でも、本当に100円ショップのすっぽんで解決できるの？」
そんな疑問に、水道設備業16年以上、水道メンテナンス業10年以上の経験を持つ筆者が、その疑問にお答えします。
この記事では、100均で売っているすっぽんの特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。
もし100均のすっぽんで対処できなかった場合の対応策もご紹介します。
家庭でのトイレ詰まりのトラブルに迅速に対応できるようになるために、ぜひ参考にしてください。
トイレの修理業者選びに悩んだらこちらを参考にしてください。
トイレ詰まり修理業者の選び方完全ガイド｜安くて信頼できる業者とは
100均のすっぽんは洋式トイレの詰まりに使えるのか
– すっぽんが売っている100円ショップ
– 100均で入手できるすっぽんの種類
– 洋式トイレに使えるすっぽんのサイズ
すっぽんが売っている100円ショップ
100円ショップでは多種多様な商品が販売されており、日用品から家庭用品まで広範囲にわたります。
その中で、家庭での簡易的な水回りのトラブルに対処するためのすっぽんも取り扱っています。
主要なチェーン店では、Daiso（ダイソー）、Seria（セリア）、Can☆Do（キャンドゥ）などがあります。
100円ショップで販売されているすっぽんは、柄がプラスチック製で一般的なサイズが多く、トイレ詰まりに対応するサイズも販売しています。
100均で入手できるすっぽんの種類
100円ショップで販売しているトイレの詰まり解消用のすっぽんは、一般的には限られた種類しか販売されていません。
ダイソーでは標準的な長さのラバーカップがあり、これは全長約49cmで持ち手が長いため使いやすくなっているのが特徴です。
しかし、形状が洋式トイレには不向きな形をしており、主に和式トイレ用とされています。
セリアではやや小さめのサイズで、全長約28cmとコンパクトです。
これも同様に、洋式トイレにはあまり適していないとされており、キッチンや洗面器など小さな排水口には使いやすい設計になっています。
洋式トイレに使えるすっぽんのサイズ
洋式トイレに適したすっぽんのサイズ選びは重要で、特にカップの形状とサイズが排水口に合っているかどうかが効果的な使用にはカギとなります。
洋式トイレ用のすっぽんは、一般的にカップの先に突起が付いたものが多く、これにより狭い排水口にもフィットしやすく、高い吸引力を発揮します。
カップのサイズは、直径が約10〜12センチメートルのものが一般的ですが、便器の形状によっては、これより大きいものや特定の形状を選ぶ必要があります。
適切なすっぽんを選ぶ際には、排水口のサイズを事前に測定し、それに合わせたすっぽんを選ぶことが推奨されます。
また、節水型トイレにもフィットする汎用性の高い製品もおすすめです。
100均で売っているすっぽんのメリット・デメリット
– 100均で売っているすっぽんのメリット
– 100均で売っているすっぽんのデメリット
100均で売っているすっぽんのメリット
100均のすっぽんの最大のメリットはその低価格です。
100円（税別）で購入可能であり、どんな家庭でも手軽に購入できます。
また、使い捨てが可能で、使用後の清掃や保管の必要がなく、衛生面でも優れています。
100均で売っているすっぽんのデメリット
100均のすっぽんのデメリットは、価格が安いため耐久性が低いところです。
安価な材料で作られているため、強い力を加えると破損するリスクが高くなっています。
また、サイズが一般的に小さいため、トイレの排水口には適合しない可能性があり、その場合は他の方法を検討する必要が出てきます。
トイレの修理業者選びに悩んだらこちらを参考にしてください。
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100均とホームセンターのすっぽんとの違い
– 種類が豊富
– 耐久性が高い
種類が豊富
ホームセンターで販売されているすっぽんは、100均のものと比較して種類が豊富にあります。
さまざまなサイズや形状のすっぽんが揃っており、特定のニーズに合わせて選べる選択肢が多いのが特徴です。
1.洋式トイレ向けスッポン
洋式トイレ用のスッポンの特徴は、カップの先に突起があるところです。
この突起が排水口にフィットしやすく、密閉されやすくなります。
その結果、詰まりを引き抜く力が強くなり、効率的に詰まりを解消できます。
2.和式トイレ向けスッポン
和式トイレ用のスッポンは、カップが平たくお椀型をしています。
この形状は、和式トイレの広い排水口に適しており、サイズが通常よりも大きいです。
また、浴室やキッチンの広い排水口にも使える汎用性があります。
3.節水型トイレ向けスッポン
節水型トイレに適したスッポンは、特に形状に工夫が見られます。
柔軟性の高いラバー素材を使用しており、様々な形状の便器に密着しやすくなっています。
また、カップの端には大きなツバが付いていることが多く、様々な形状のトイレにフィットしやすくなっています。
耐久性が高い
ホームセンターで販売されているすっぽんは、100均のすっぽんと比べて耐久性に優れています。
そのため、頻繁に使用しても壊れることがなく、品質と性能を持続してくれます。
プロ用の道具としても使用できるような、耐久性と機能性を兼ね備えたすっぽんが多く、一度購入すると、数年間にわたって利用が可能です。
すっぽんの種類や使い方は、こちらを参考にしてください。
『ラバーカップの使い方』
すっぽんの正しい使い方の手順を知ろう
– 手順①｜便器の周りを養生する
– 手順②｜便器内の水量を調整する
– 手順➂｜すっぽんを便器の排水口に密着させる
– 手順➃｜ゆっくりと押し込む
– 手順➄｜素早く引っ張る
– 手順➅｜バケツで水を流す
手順①｜便器の周りを養生する
トイレ詰まりの解消作業をする前に、まず便器の周りを養生するようにしましょう。
新聞紙やビニールシートを床に敷いて、汚水が漏れ出た際に汚れが床に直接付着するのを防ぎます。
水が飛び散る可能性があるため、床だけでなく壁面にもビニールを貼っておくと良いでしょう。
これにより、作業後の清掃が楽になり、衛生的な環境を保てます。
手順②｜便器内の水量を調整する
すっぽんの性能を効果的に発揮させるためには、便器内の水量を調整しなければいけません。
通常、すっぽんのゴム部分が完全に水に浸かる程度の水量が理想的です。
水位が高すぎると、押し込み作業時に水が溢れてしまい、逆に水位が低すぎると空気が漏れてしまい吸引力が弱まります。
水位を適切にするために、余分な水をバケツやポンプを使って抜き取ったり、必要に応じて水を足したりするようにしましょう。
手順➂｜すっぽんを便器の排水口に密着させる
すっぽんを使用する際には、そのゴム部分が便器の排水口にしっかりと密着しているのを確認します。
密着が不十分だと空気が漏れてしまい、十分な力が排水口に伝わらず効果的に詰まりを解消できません。
すっぽんのゴム部分と便器の排水口を確認しながら、しっかりと密着するようにしましょう。
手順➃｜ゆっくりと押し込む
すっぽんの柄を持ち、ゆっくりとカップを押し込みます。
この際、急に強い力を加えるとカップがずれてしまいますので、圧力を均等にかけるよう注意してください。
ゴムの部分が完全に凹むまで均等に圧力をかけることが、詰まりを効果的に解消する鍵です。
手順➄｜素早く引っ張る
押し込んだ後は、すっぽんを素早く引き上げることで、排水口内の圧力が急激に変わり、詰まりを引き出す効果が得られます。
この「ゆっくり押し込み、素早く引き上げる」動作を数回繰り返すと、詰まり物が動いて詰まりを除去できます。
水が減ったらバケツで水を足して、この作業を繰り返し行ってください。
便器に水が溜まらなくなったら、詰まりが解消した合図になります。
手順➅｜バケツで水を流す
すっぽんを使用した後は、バケツに溜めた水を便器に一気に流して正常に流れるか確認してください。
タンクの水を一気に流してしまうと、詰まりが解消していなかった場合あふれてしまう危険があるため、必ずバケツで流すようにしましょう。
もし水がスムーズに流れない場合は、再度すっぽんを使用するか、専門業者への依頼が必要になるかもしれません。
100均のすっぽんで洋式トイレの詰まりが解消できないときは
– 真空式パイプクリーナーを使う
– 専門の修理業者に依頼する
– 100均のすっぽんよりも修理業者は素早く確実に解決
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップより少ない力で高い吸引力を発生させられるため、100均のすっぽんでは対応できない詰まりに対して非常に効果的です。
真空式パイプクリーナーは、詰まりを引き起こしている物質を、少ない力で効率よく取り除けるため、女性でも簡単に使えます。
トイレットペーパーや生理用品などが原因で発生した詰まりに対して効果を発揮します。
専門の修理業者に依頼する
専門の修理業者への依頼は、早期に解決したい時やより深刻な詰まりが原因の場合におすすめです。
修理業者は適切なツールと長年の経験を持っており、詰まりの原因を迅速に特定し最も効果的な方法で詰まりを解決してくれます。
また、修理業者は作業に対して保証がついている場合が多く、再発を防ぐためのアドバイスをしてくれるため、長期的な安心感を得ることができます。
100均のすっぽんよりも修理業者は素早く確実に解決
修理業者は専門的な訓練を受けており、詰まりの問題を素早くかつ確実に解決できる専用の機材を使用します。
これにより、詰まりの問題を根本から解決し、再発のリスクを最小限に抑えることができます。
100均のすっぽんは軽度な詰まりに対しては便利で経済的な道具ですが、深刻詰まりには適しておらず、トイレに適したラバーカップの使用や専門業者の介入が必要です。
詰まりの状況を適切に評価し、必要に応じてこれらの手段を検討することが、効果的で安全なトイレメンテナンスには不可欠です。
トイレの修理業者選びに悩んだらこちらを参考にしてください。
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